本日はリードの保存方法について考えてみます。
プロの人なんかですと、一度良いリードがあったらマウスピースからはずさないという人がいますね、大昔にジャズライフ誌の企画でマイケルブレッカーのインタビューした時、マイケルはそうやってました(参照)。一度でもリードが乾いてしまうと音が変ってしまうので、マウスピースのキャップの穴をふさいでリードが乾燥しないようにして、リードを付けっぱなしにしていました。まあ、これは毎日何時間も吹いているプロだからこそ通用する方法でアマチュアがやっても、たぶん、カビをはやすだけの結果になると思います。ただ、マウスピースのキャップの穴をふさいでおくのは、演奏の待ち時間にリードが乾くのを防ぐに有効なのでアマチュアでもやっておくべきだと思います(実際、多くの人がそうやってますし)。
最近結構流行っている保存方法としてリードを水につけっぱなしにしておくいという方法もあります。サンボーンもそうやってるらしいですね。私もやってみたことがありますが、いろいろな理由によりやめました。第一に、リードを瓶などに入れて運ぶのが大変であること(途中で漏れたりしたら面倒です)。第二に、リードにカビが生えたり臭いが付いたりしやすいこと。しかし、最大の理由は音が悪くなる(ように私には思えることです)
水にずっと漬けておいたリードはまったく弾力がなくなって曲げるとパキンと折れるようになります。確かに鳴りやすくはなるのですが合成リードのような味がない音になりがちです。リードは植物(葦)なので、糖分(グルコース)が入っているのですが水に漬けておくとそれが全部抜けてしまい余分な倍音が出るらしいです。この辺について科学的立場から検討したサイトがあったのですが、消えてしまったようです(保存しておけばよかった)。そのサイトの作者(?)の方が書いた論文(PDF)に同様のことが書いてあります(ちゃんとした学術論文なので読むのは骨が折れます)。好みの問題もあると思いますが、私としてはリード水浸し保存は賛成しません。
水浸しではなくある程度の湿度を維持するための製品としては、リコーのバイタライザーというジェル保湿剤を使った製品が出ています。たとえば、この保湿剤入りのリードケース。ちょっと試してみたいと思っていますが、前述の論文では、結局リードは使ったらできるだけ早く乾燥させた方が良いという結論になってますし、3,990円とちょっと微妙なお値段なので迷っています。
同様に湿度維持を意識したリード保存ケースとして、バンドレンのハイグロケースというのがあります。「デジタルテクノロジーを利用して湿度を管理する」という触れ込みだったので一瞬これは買いたいと思いましたが、よくよく調べると単にケース内の湿度をデジタル表示してくれるだけであり、湿度の調整は自分でケース内のスポンジにスポイトで水を差したり、ふたを開けっ放しでおいておいたりして調整しなければならないのでした。あんまり意味がない気がします。
結局、リードの保存については、あまり奇をてらわず昔ながらのリードケースに仕舞っておくというのが一番良いのかなと思っています。
(続く)