2007年01月15日

マイケル・ブレッカーの思い出

私が普段使ってない方のテナー(マークY)のケースには、マイケル・ブレッカーのサインがしてあります。なぜかというと大昔(20年以上前)、Jazz Lifeのお仕事でマイケルのインタビューをしたからであります。その時にわざわざケースを持って行ってサインをしてもらったのです。

マイケルのインタビューというと佐藤達哉さんあたりがやるのが定番なのですが、ちょっとマンネリ気味ということで、当時、Jazz Life編集部と仲良くしていたアマチュア・テナーの私に白羽の矢が立ったわけです。確か、全日空ホテルでやった記憶があります。なんと、マイケルは私の目の前30cmほどでテナーを吹いてくれました。ホテルの部屋なのでさすがに爆音では吹きませんでしたが、それでも楽器鳴りまくってましたね。普通、楽器持ってきてさあ吹くかという場合って、ちょっとロングトーンしてみたりして調子が出てから吹き始めると思うのですが、マイケルの場合、楽器を口にくわえた瞬間から超速フレーズ炸裂なわけです。楽器のこととかフレーズのこととか聴きまくって、時間オーバーしてしまったのを覚えています。しかし、そのインタビュー記事が載ってるJazzLifeは今手元にないんですよね。引っ越しの時にでも間違えて捨ててしまったのかもしれません。残念。

さらに言うと、自分のマークYは7万番台、マウスピースはデーブ・ガーデラのマイケル・ブレッカーUモデルとほぼマイケルと同じセッティングですが、当然ああいう音は出ません。このセッティングだと、もうきつくて吹きこなせないので、今は、楽器はTopTone(管体はLASaxでかなり軽め)とガーデラのクレッセントというかなり楽目のセッティングにしております。久しぶりにマークYで練習してみようかなー。

追加: ちょっと記憶を掘り起こしてインタビューの内容を 思い出して再現してみます。
===
まず、当時マイケルが使い始めていたスタイナーホーン(EWIの前身)について聞いたと思います。AKAIから出たEWIとスタイナーホーンは同じ物なのかと聞いたら「同じだ」と答えてました。どうみてもルックスは違うのですが、「違う」と答えるとAKAIは困ってしまうのでそう答えたと思います。
次に、定番の質問でマウスピースは何を使ってるのかと聞きました。今はデュコフだけどいろいろと試した。オットーリンクだった時もあると。だけど結局はマウスピースは何を使っても自分のサウンドになるけどと真っ当なお答え。
ここで、たしか本人の楽器が届けられて、吹いてもらえることになりました。ネックにマウスピースが付いた状態でベルの中に入ってるのをそのまま本体につけて、いきなり超速フレーズ。「リードなめないんですか?」と聞いた私に対して「良いリードがあったらマウスピースからははずさない。リードが乾燥しないようにマウスピースキャップの穴はふさいでる。リードを乾燥させたりぬらしたりを繰り返すとサウンドが変わってしまうからね」とのこと。演奏し終わったらリードはよく拭いてリードケースにしまうというのが常識と思っていた私はビックリ。当時のJazzLife編集長も編集後記でビックリしたと書いてました
あと、練習法について聞いた気がしますが、よく覚えてません。重要なスケールとして、リディアン・オーギュメント・スケール(メジャー・スケールのファとソを半音上げる)を教えてくれました。
最後にこれからの抱負みたいな話を聞いたら、「ボクはデクスターゴードンのように吹きたい。彼のタイム感は正確ではない、フレーズは譜面にできない。しかし、人々の胸を打つ。それがボクの目標だ」みたいなことを言ってました。
まあ、なんというか、ドシロートの私の質問にいやな顔ひとつせず、丁寧に答えてくれたマイケルは本当にいい人だと思いました。なんて書いてたらちょっと涙出てきましたよー。

追加^2: さらに思い出しましたが、こういうやり取りもありました(ここは記事にならなかった気がします)。
kurikiyo「私はヘビーメタルビバップというアルバムが大好きなのですが、またああゆうアルバムを作る予定はありますか?」
ブレッカー「テリー・ボジオやニール・ジェイソンというすばらしいミュージシャンとやれたのは楽しかったよ。だけどああいうアルバムをもう作ることはないだろう。」とつれないお答え。
当時はインパルスから初リーダー盤を出してメインストームのジャズ指向を打ち出した時でフュージョンとは距離を置きたかったのか、ヘビーメタルビバップはコマーシャル指向過ぎて好きではなかったのか、そのころはドラッグ漬けの時期でその辺は記憶から消したかったのか、よくわかりませんが、あー、あのアルバムは自分ではあんまり好きではないんだなーと思いました。

posted by kurikiyo at 20:07| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記
この記事へのコメント
わお。

当時、その記事読みましたよ!
まだ家にジャズライフあるかも知れません。
とても参考になりました。
Posted by エリスカ at 2012年10月22日 22:23
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