2010年03月31日

指を上げすぎないための工夫

先日、自分がサックス吹いているところをビデオに取ってみたら、指が必要以上に上がっているケースが多いのでちょっと参りました。高校時代にクラリネットを吹き始めた時から指を上げすぎない(理想的にはキーに付けたまま)と吹くように注意して練習していたつもりだったのですが、長年の間に悪い癖が付いてしまったようです。

どんな楽器でもちゃんと弾こうと思えば、指の動きを最小限にするのは重要です。特に、サックスの場合、サイドキーを使う時に指の無駄な動きが入りがちなので注意が必要です。ロックやブルースとかのサックスで指を大げさに動かしてる人もいますが、ジャズで高速フレーズをスムーズに吹く時には御法度です。と言いつつ、たとえば、大昔に見たジョージ・コールマンは結構激しく指を上げて速吹きしていましたが、これは例外的ケースでしょう。ちょっと前に触れたジョー・アラードの基本レッスンでも「指を持ち上げるのではなく、あたかもキーのバネで指が押し返されるようなイメージで吹く」と書いてあります。

指を上げすぎる癖を直す練習方法として、キーのパール部分に両面テープを貼って指がはがれないように練習するという荒技もありますが、そこまでしなくても良い方法があります(これも、Sax On The Webの掲示板で知りました)。

それは、右手も左手も小指をできるだけキーにぴったり付けた状態で吹くことです。小指だけを意識しておけば自然に他の指も上がり過ぎなくなります。お試しあれ。

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2010年03月30日

呼吸トレーニング器具を買ってみた

以前にアメリカの管楽器通販サイト(wwbw.com)で見つけた呼吸トレーニング器具Power Lungについて書きました。口にくわえて呼吸することで負荷がかかり呼吸筋を鍛えるという製品です。本来的にはスポーツ選手および呼吸器疾患者のリハビリ用ですが、管楽器のトレーニングにも有効のようです(SaxOnTheWebの掲示板でも使った人の評判はそれなりに良好です)。ただ、ちょっとお高い。米国でも1万円近くします(日本で買うと13,000円くらい)。たいして複雑な器具でもなさそうなのに。

ところが最近、Expand-a-Lungという類似品を見つけました。こちらはメーカーサイトからの直販で日本への送料込みで32ドル。これならダメ元でもいいかと思って買ってみました。だいたい2週間くらいで届きました。

現物は非常にチャッチイです(写真のマウスは大きさ比較用)。100円ショップに売っててもおかしくないくらい。てっきりMade in Chinaかと思いましたがMade in USAです。
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マウスピースをくわえて深呼吸すると息が細いところを通るので負荷がかかるというそれだけです。ダイヤルで負荷が調整できます。Power Lungの方は息の通り道がただ細くなっているだけではなくスプリングが入ってるようですがそれでどう違うのかはよくわかりません。なお、同様なPower Lungの類似品にPowerbreatheというのがありますが、こちらは息を吸う時にしか負荷がかからないので、スポーツ選手のトレーニングとしてはともかく管楽器の練習用としてはあまり効果がなさそうです。類似品を買う際には吸気・呼気の両方に負荷がかかることを確認することが重要です。

実際にこれで数回呼吸してからサックスを吹くとオーバーブロー気味になってちょっといい感じです。また、前も書きましたが管楽器奏者にとって年齢による息の衰えは大きな課題なので、これをちょっとでも防止するためには有効かもしれません。結構コンパクトなのでジャムセッションに持っていて自分の出番の前にやってみるのもよいかなと思いましたが、この製品の場合はプシューと結構な音がするのでちょっと恥ずかしいかもしれません。まあいずれにせよ、こんな物を店でくわえてる時点で恥ずかしいですが。トイレでやるという手もあるかもしれませんが、出番のたびごとにトイレに行くと何か変なことやってるんじゃないかとあらぬ疑いをかけられそうでこれまたちょっとイヤです。

追加:本来の使い方は吸う時も吐く時もこれを通して行なう(1回深呼吸したら口から外して普通の呼吸をする)のですが、サックス吹く時のように鼻から吸って口から吐くようにするとずっとくわえていることができます。これは良いトレーニングになるかも。サーキュラーブレスの練習にもなるかもしれません(自分は全然出来ませんが)。

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2010年03月28日

Joe Hendersonのフラジオ運指

David Valdezというカリフォルニア在住のサックス奏者/インストラクターのブログ、ジャズサックス奏者には貴重な情報が良く載るので定期的に見ています。英語気にならない方はお勧めです。

3月28日付けのエントリーではJoe Hendersonのフラジオ運指がHenderson自身の直筆画像で紹介されています。こりゃすごい。Gの運指で左中指+右人差指+右中指+右小指(Ebキー)というのは初めて見ましたが、実際吹いてみるとちょっとつまり気味ですが鳴ります。

σ(^_^)は通常Gのフラジオは、左手人差指+右薬指(F#キー)で出しています。音程も抜けも音が出る確率的にもベストなんですが、ちょっと運指が複雑になって他の音との連続が悪くなるのと、抜けすぎてフラジオぽい味が出ないのが難点です。また、F#キーがない楽器だと当然使えません。一番一般的なXキーを使った運指もつながりという点では難がありますし、何故か私はXキーのGが苦手なんですよね。楽器屋さんに聞きましたが、Xキーのフラジオの出やすさは楽器およびその調整により大きく変るようです。いずれにせよ、Hendersonの運指の方が音色的にも他のフラジオ音の運指のつながり的にも良さげな気もするので練習してみます。

Valdez氏のブログのその前のエントリーではSax On The Webの掲示板におけるJoe Allard(高名なサックス講師)によるサックスの吹き方の基本トレーニングが紹介されており、これまた参考になります。ただ、最初の1週間はリードだけで練習、その次の1週間はマウスピースだけで練習ととても普通の人がそのまま実行するのは耐えられないような気がします。

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2010年03月20日

思ったより全然良い感じのオットーリンク・ラバー

自分も長い(だけの)サックス・キャリアの中でも何回かマウスピースを変えてますが、基本的にはずっとメタルのハイバッフルを使ってました。要はデュコフとかガーデラの系統です。

今回、Olegのストラップを通販で買ったついでにどうせ送料払うならとオットーリンクのハードラバーの9*を買ってみました。何でこんな自分の趣味とまったく逆のマウスピースを買ったかというと、Sax on the Webの掲示板でフィル・バローンが「普段使っているのよりもラージチェンバーで開きが広いマウスピース(要するに息の量が必要なマウスピース)で練習しておいて、普段使用のマウスピースに戻すとオーバーブローの状態になりナイスな音質になる」と書いていたからです。ラージチェンバー、開きが広い、かつ、安い(練習用に高いの買うのはもったいない)という条件に合致するのがこのマウスピースだったわけです(7000円強くらい)。

ところが実際吹いてみると思ったより楽に吹けますし、反応も良いです。さすがに音量はガーデラより小さいですが、全然本番でもOKな気がしました。一般的には(ビンテージではない)通常のオットーリンク(特に、ハードラバー)は音がモコモコして現代ジャズには使いにくいというのが通説なのですが(だから、オットーリンク使ってるプロはほとんど高いビンテージを使っています)。

私も以前、日本のお店でオットーリンクのラバーの9番を試奏してみたことがありますが、その時もモコモコして全然使えないという印象でしたが、今回買ったのは全然違います。深くくわえるアンブシャーに変えたからか、リード(イシモリ2半)とのマッチングが良いのか、たまたま当たりをつかんだのかよくわかりませんが。

ハードラバー特有のダークな音色でメカニカルなフレーズをゴリゴリ吹いているとちょっと(なんちゃって)ジェリーバーガンジぽくてナイスです。しばらくこのセッティングでやってみるかもしれません。

追加:と言いつつ、タカマルさんのお店のジャムセッションに行った時に吹いてみたら、やっぱり鳴り切らない感じがイマイチでした(^_^;) リードとの相性もあるのかもしれませんが。何だかんだ言って自分的には今のところガーデラMBIIに勝る物はないようです。

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2010年03月19日

これは優れもの: Olegのストラップ

首に負担がかからないサックスストラップについて以前書きました。あまり大がかりなのはイヤなのでシンプルなタイプでSax on the Webの掲示板(英文)でも結構評判が良いOleg社(リガチャーで有名)のErgnomic Harnessというのを買ってみました。ニューヨークやボストンの楽器屋に行っても在庫がなかったので、米国の通販サイトWWBW(Woodwind&Brasswind)で買いました。日本でも売ってますが、送料入れてもアメリカから買った方が安いです。送料込みで8000円くらい(日本だと1万円くらい)。

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ちょっと写真がわかりにくいですが首にかける部分の後ろから伸びたベルトをズボンのベルト通しに止めて、そこでサックスの重さを支えます。さらに、首かけ部分の幅が広いので首にほとんど負担がかかりません。よくあるハーネスと違って楽器が体にくっついて動かしにくいということもありません。セットしてしまえば使い心地は通常のストラップと同じです。首に負担がかからないので長時間の練習も楽ですし、楽器の鳴りも良くなったと思います。

できれば楽器のフック部分はこういうプラスチック製よりもメタル製の単純なフック型の方が好みなのですが、まあこれは自分で取り替えることも可能かな。

問題点としては、まずズボンにベルト通しがついてないと使えません。またジーンズなら良いですが、スラックス着用の場合、ベルト通しに重さをかけて引っ張り続けるのはちょっと抵抗があります。このハーネスに似たタイプとしてフランス製のBG Yoke Bracesという製品があります(たぶん現在は製造中止)が、そっちはズボンに止める部分がサスペンダーの様な挟む作りになっているので汎用性が高そうです。しかし、Olegのストラップも実はズボンにつなぐベルトは取り外し可能なので、サスペンダーのベルトを買ってきてそこだけ取り替えることも可能かと思います。

あと、いずれにせよ、シャツをズボンの外に出していたり、ジャケット着用の時には使えないという問題がありますが、これはしょうがありません。練習専用に使うだけでも長時間の練習を可能にする点で十分価値があると思います(最近、σ(^_^)は首がツラくて練習が続かないケースが多くなってますし)。

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2009年11月25日

コルトレーンも深いです

...マウスピースのくわえ方が(このネタまだ引っ張りますよ)。下はYouTubeに上がってるMiles DavisのSo Whatの動画からのキャプチャーですが、唇の厚さを加味したとしてもかなり深くくわえていることがわかります(ところで、この動画、結構有名だと思いますが、めちゃクールな演奏でしびれます)。
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Dexter GordonやArchie Sheppのくわえ方が深いというのは、何となく音色から想像つきますが、クールで抑制が利いた音色(当時)のコルトレーンがこんなに深くくわえているというのも興味深いです。また、かなりシンリップ(下唇を巻き込む)のアンブシュアなのも要注目です。今日のジャズサックスのアンブシュアはファットリップ(下唇をほとんど巻き込まず外から下唇の大部分が見えるようにする)が主流だと思いますが、やはりサックスのサウンドは人それぞれなので、ひとつのやり方にとらわれずいろいろ試してみるべきだと思いました。

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2009年11月01日

Steve Grossman生で見たいんだが〜

σ(^^)以外の多くのテナー奏者もそうではないかと勝手に思っていますが、σ(^^)の最も好きなテナー奏者はSteve Grossman、昔のコルトレーン系のスタイルも今のロリンズ系のスタイルもどっちも好き。1986年に来日した時の新宿ピットインでの強烈な演奏は今でも記憶に残っています。

さて、グロスマンですがあまり商業的に売れるタイプではないのと素行的にいろいろ問題があるようで、20年ほど前からイタリアに拠点を移しています(資産家の娘と結婚してそれなりに安定した生活を送っているようです)。ということで、散発的にCDは出ているのですが、ライブを聴く機会はなくなってしまいました(日本に呼ぼうという話もあるようですが、問題起こしてドタキャンというパターンがコワイので呼び屋さんも手を出しにくいようです)

しかし、グロスマンのMySpaceのページ(おそらく奥さんがメンテしているのでしょう)を見ると、今月(2009年11月)の19日から22日までニューヨークのJazz Standard(という名前の店)で演奏するようです。グロスマンがニューヨークで演奏するのは少なくとも15年ぶりであるそうです。

しかも、σ(^^)はたまたま20日まで仕事でサンフランシスコにいます。これも神のおぼしめしかもしれないので、帰りの行程を変更して、わざわざグロスマンを見るためにニューヨークに一泊することを検討しています。

と言いつつ、アメリカの西海岸と東海岸は結構遠いです(成田-サンフランシスコが約8時間、サンフランシスコ-ニューヨークが約5時間)。運賃もそれなりにかかります。「サンフランシスコに行ったついでにニューヨークに行く」と言っても、それって「浜松に行ったついでに大阪に行く」ようなものです。

それよりも最もコワイのはグロスマンのドタキャン。航空券はキャンセル不可の安チケットになるのでダメージが大きいです。YouTubeに上がっている最近の演奏ビデオを見ると絶好調ぽいので大丈夫とは思うのですが、不安が残ります。

どうせ旅費かけてわざわざ見に行くのであれば、いっそのこと夫婦旅行を兼ねてイタリアまで行ってしまおうかという気もしています(その方がドタキャンの可能性も低そうですし)。悩む。

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2009年10月31日

ジャズサックスの巨人たちはどれくらいマウスピースを深くくわえているのか?

マウスピース深くわえ奏法もだいぶ慣れてきました。くわえ方だけでこれほどサウンドに差が出るとは思いませんでした。σ(^^)の場合は試してみて正解だったと思います(成果については後日録音をアップしてみますね)。

さて、YouTube等の映像からジャズサックスの巨人たちがどれくらい深くマウスピースをくわえているのかを見てみましょう。


まずはSteve Grossman(Stone Aliance時代)ですがこれは深い! この時期は結構狭めのマウスピースを使っていたと思うのですが、それであの暴力的なサウンドはやはり深くくわえているからこそではないかと思います。ところで、σ(^^)が深くくわえてよかったなと思う理由のひとつとして、Grossmanぽい割れたフラジオが出しやすくなったということもあります。ので、Grossmanのサウンドの秘密のひとつが、マウスピースを異常に深くくわえる点にあると言ってよいのではなうかと思います。


続いてMichael Breckerですが、Steve Grossmanほど極端ではないにせよ結構深い感じがします。


しかし、Breckerと同系統のサウンドと言って良いBob Bergは結構浅めです。というわけで、結論は人それぞれということでしょう。

前にも書いたように浅めでくわえてもすごい音を出している人はいますので絶対に深くくわえるべきとは言いませんが、自分のサックスのサウンドに納得いってない方は深くわえ奏法トライしてみる価値はあると思います。

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2009年10月17日

サックスのストラップについて

アンブシュア(というかサックスの吹き方全般)についていろいろと試行錯誤していますが、自分の悪い癖のひとつとして首が縮まっているという点がありました。少し首を伸ばして前に突き出すようにして吹く(イメージは赤ベコ)で鳴りが格段によくなるのがわかります。テナーは首に負担がかかりますので、長年の間に首が縮こまる癖がついてしまったのではないかと思います。

この点を指摘されて首を伸ばすようがんばっても、吹いている間にすぐに元に戻ってしまっていましたが、この問題の解決策が最近わかりました。言われてしまえば当たり前で「ストラップをちょっと短くする」ということです。プロの人でもかなりサックスを下にぶら下げるような感じで吹いている人がいるので人それぞれだと思いますが、サックスを長年吹いている人もストラップの長さをちょっと短くしてみると新たな発見があるかもしれません。

サックスのストラップの材質を変えると音が変わる、具体的にはフックは金属の方が鳴るうんぬんが言われることがありますが、ウソだと思います。あるとすれば、ストラップを変えた時に長さがちょっと違っていることで音が変わったのではないかと思います。

と言いつつ、通常の首にかけるシンプルなタイプではなく、首への負担が少ないストラップはサックスの鳴りを良くしてくれる可能性があると思います。さらに重要なポイントとして、σ(^^)の年齢になると首への負担が小さいこと自体が重要です。特に、Cannonballのサックスは通常より重いので首がつらく、あまり長時間吹いてられません(この前、久し振りにマーク6を吹いたら軽い(吹奏感がではなく楽器の重さが)のにびっくりしました)。

首への負担を軽くするストラップとしては、肩掛け型の一般に「ハーネス」と呼ばれているタイプの製品があります。

このタイプの製品は確かに首は楽なんですが構造的にヒモを長くできない(腹のところからヒモが生えてますので)ため、楽器が動かしにくく非常に窮屈です。また、首の負担の減った分、胸が締め付けられることになるのでサウンド的にもどんなものかなと思います。吹奏楽(特にマーチング)の場合には便利かもしれません。

いろいろと探しているとドイツ製のFreeNeckという製品を見付けました。

何かものすごい絵面ですが、ネットでの評判では首の負担はゼロに近く非常に楽らしいです。また、ヒモ自体は首から出てますので楽器の位置の自由度は高いです。ただ、これをジャムセッションで使うと結構びっくりされるかもしれません(そういえば、目黒JamHouseでこれを使ってる人がいたなあ)。セッションで自分の順番を待っている時もつらいかもしれません(首から背中を通ってズボンに刺さっている部品はヒモではなく金属製なのでずっと背筋をのばしていなければなりません)。とは言え、練習の際に首の負担がないのは大変うれしいですね。一日中でも吹いていられそうです。練習専用に買ってみても良いかも。

日本や米国では流通していないようなので、ヨーロッパ系の通販サイトで買ってみるかもしれません。もしゲットしたらここでレポートします。

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2009年09月11日

アンブシュア改造について(4)

「深くわえ奏法」でしばらく練習してだんだん慣れてきました。上唇がリガチャーのネジに当たるくらいのつもりで吹いています。フィルバロン7番だとわりと自然に思い切って吹けば良いですが、ガーデラMB2だとなかなか難しいです。元々ガーデラはハイバッフルで鳴りすぎの傾向があるので、唇でダンプして抑え気味で吹いていたのですが、深くくわえることで唇の効果が減りますので今まで以上に慎重なコントロールが必要になります。また、たぶん反応が良いマウスピースであるせいだと思いますが気をつけないと音がひっくりかえりがちです。

「深くわえ奏法」において気をつけるべきもうひとつの点にリードの堅さの問題があると思います。広めのマウスピースで堅いリードを付けている人は無意識のうちにリードを噛んでマウスピースのオープニングを実質的に狭くしている可能性があります。特に学生さんなんかだと、マウスピースは広ければ広いほど偉い、リードは堅ければ堅いほど偉いと考えがち(σ(^^)も昔はそうだったよー)なので特にそういう傾向があるのではと思います。「深くわえ奏法」ではこのようなごまかしは利かなくなりますので、無理に堅いリードにする必要はないと思います(と言うか堅いリードだと吹けません)。σ(^^)も、ガーデラMB2はWoodStoneの3に上げてましたが2-1/2に戻しました。ところで、mixiの情報によるとスティーブグロスマンはRICO Jazz Selectの2Hを使ってるようです。RICOだと2-1/2相当なので決して堅いリードではありません。もっとガチガチに堅いのを使ってるかと思いました。まーあの人の場合リードとかセッティングとかあんまり関係なさそうですが。まあ、いずれにせよ無理して必要以上に堅いリードにする必要は全然ありません。

もうひとつの重要なポイントとしてタンギングがあります。「深くわえ奏法」では必然的に舌を動かせる領域が小さくなるのでタンギングが難しくなります。ひょっとして舌の長い人は「深くわえ奏法」は無理かもしれません。以前の記事でのhandoさんのコメントにおけるアーチシェップの動画では舌が口からはみ出してましたが、普通の人はマネしない方がよいでしょう。私の場合、舌を正面からリードに当てるのではなく、下の方から当てることで舌の行き場がなくなるという問題を解決しています。たぶん、この方が舌の位置が下がるのでさらに喉を開く効果があるのではと思います。

また、深く加えてかつマウスピースパッチを厚くすることにより、どうしても口のすき間からつばが飛びやすくなることもわかりました。もう少し唇を締めれば解決するのかもしれませんが、そうすると「ノーアンブシュア」アンブシュアの方向性に反するので困ったところです。σ(^^)が吹いてる時に一番前に座ってるお客さんには相当迷惑かもしれません。

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2009年09月10日

アンブシュア改造について(3)

「めちゃ深くわえ奏法」(別名、ディープスロート奏法w)を採用することで、唇と歯の圧力でごまかすことが難しくなり、今まで以上に喉(および一部は舌)でのコントロールが重要になります。

そもそも「喉を開く」というのはジャズサックスの鉄則です。あんまり人のことは言えませんが、これちゃんと出来てない人はプロでもいると思います(テナーよりアルトに多い感じがする)。なんかイマイチ楽器がなりきってないというか、音色が詰まった感じがしているのは喉が充分に開いていない可能性が高いです。

「喉を開く」ということは十分にリラックスするということであり、前々回に書いたジェリーバーガンジ氏が推奨する「ノーアンブシュア」アンブシュア、いわば、無のアンブシュアにも通じるところがあります。しかし、実はこれがなかなか難しいです。喉を開こう開こうと意識しているということは、結局充分にリラックスしていないということになりますので喉も十分に開けていないということになります。喉を開こうと考えていない時こそが喉が開けている時ということになります。禅問答みたいですね。

「めちゃ深くわえ奏法」において喉のコントロールを鍛える練習法をフィルバロン氏がSax On The Webのフォーラムに投稿していますのでここで紹介します。

1.まずオクターブキーを開けないで真ん中のF(つまり、通常はオクターブキーを使う音)を出します。
2.次に喉のコントロールだけで下のF(つまり、本来のオクターブキーを開けない音)に移行します。もちろんタンギングはなし。アンブシュアも変えません(唇をゆるめたり顎をを落としたりすると比較的楽にオクターブ下げられますがそれではダメです)。
3.Fが終わったら、E、Eb、Dと半音ずつ下がって同じことを繰り返します。当然ながらC#、C、B、Bbは左手小指を使ったフィンガリングでやります。

ここでできるだけスムーズにオクターブ下げられるように練習すると喉のコントロールのコツがわかってきます。普通の浅くくわえるアンブシュアだと比較的楽なんですが、深くくわえたアンブシュアとかなり難しいですね。σ(^^)のイメージなんですが、鎖骨の間で音を響かせるようなつもりでやるとオクターブ下げやすいです。


σ(^^) が練習してみたところ。動画だけ見ると初心者みたいですがなかなか難しいです。

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2009年09月05日

アンブシュア改造について(2)

以前の記事に書いたマウスピース職人のフィルバロン氏ですが、自らもサックス奏者であり、米国のサックスコミュニティサイトSax On The Webのフォーラムにも定期的に投稿しています。自分と意見の違う人をバカ呼ばわりするなどちょっと人格的に問題がある感じがしますが、言っていることには正しいことが多そうな気がします(もちろん、彼の言ってることがすべて正しいわけではないですし、サックスの奏法は人それぞれの部分もあるのである人にとっては最適なやり方が別の人にとってはそうでないこともあるでしょう)。

フォーラムにおけるフィルバロン氏の主張のひとつに「マウスピースはいくら深くくわえてもくわえ過ぎということはない」というのがあります。いくらなんでもそれはないと思うのですが、多くのサックス奏者がマウスピースを浅くくわえすぎであり、もっと深くくわえることで音質が飛躍的に向上するという説には注目すべきものがあります。

一般にサックスのマウスピースをくわえるポイントはリードがマウスピースから離れ始める場所の上下に歯が来るのが標準と言われています。要するにバイトプレートの真ん中あたりです。浅くくわえてもすごい音を出している人もいる(たとえば、ルータバキン)ので、絶対ではないですがまあこの辺が標準でしょう。私もバイトプレートの真ん中か、そこからちょっと浅めのあたりをくわえるように練習してきました。

しかし、フィルバロン氏はそのポイントよりももっと深くくわえろと言っています。同氏はいろいろな有名プレーヤー向けにマウスピースを作ったり調整したりしているので多くのプレイヤーのくわえ方を見ているはずですが、マイケルブレッカーもソニーロリンズもめちゃくちゃ深くくわえているらしいです。ロリンズは上の歯がバイトプレートをはみ出してマウスピース本体の金属のところに行くまで深くくわえているそうです。ホントですかねー?

前回のエントリーのコメントでhandoさんがYouTubeのアーチーシェップの動画を紹介していますが、この動画でもシェップはめちゃくちゃ深くくわえてほとんどリガチャーのところまで届いてる感じです(ただ、この動画でのシェップの音がメインストリームジャズとしての良い音かどうかは議論の余地がありますが)。

自分で実際やってみると非常に違和感がありますし、下唇でリードがコントロールできないので常に「ブギャー」みたいな音になってしまいます。初心者で全然アンブシュアーが出来てない人が何も考えないで乱暴に吹いている感じです。しかし、ちょっと練習していると唇のコントロールが利かない分、喉で微妙なコントロールがしやすくなるのがわかります。慣れてくるとビブラート(コルトレーン以降のモダンなビブラート)もかけやすくなります。そういえば、コルトレーンの演奏ビデオを見てもかなり深くくわえているように見えます(ただし、唇が厚いので実際どこまでくわえてるかは不明)。フラジオは出しにくくなりますが、出るとコルトレーン系の割れた味のあるフラジオが出ます。また、多くのサックス奏者が持っている悪い癖である高音域でリードを強くかんでしまうという問題が解決されます(ここまで深くくわえているとリードのかみようがありません)。結果的に高音サイドキーの音が太くなります。ただ、低音域で音がひっくり返りがちになりますし、深いサブトーンも難しくなります。以前アップしたガーデラMBIIで吹いた動画はこのやり方を始めた直後のものなので、いまいちコントロールができていません。

いずれにせよ、この「メチャ深くわえ奏法」は練習してみる価値があるぞと思いましたので、しばらく続けてみることにしました。この過程で編み出したσ(^^)独自の方法がマウスピースパッチ重ね貼りです。ジャーン。

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通常のマウスピースパッチを貼った上に、さらにマウスピースパッチを半分に切ったものを2枚重ねてマウスピース先端から遠い方に貼ります(重ねて貼る方は瞬間接着剤で貼らないとすぐはがれてしまいます)。こうすることで、深くくわえる時の歯の位置のガイドにできます(これがないと長年の習性ですぐに浅くくわえる形に戻ってしまいますので)。

この方式のもう一つのメリットとしてパッチが厚く(通常の3倍)なるので強制的に口が大きく開かれることになり、響きがよくなる可能性があるということがあります。口の中の容積を大きくすることで響きを良くするためのテクニックとしてダブルリップ(上の歯も唇を巻き込んで歯とマウスピースが直接触れないようにする奏法)がありますが、実際には楽器の保持が安定しなくて難しいです。実際、ダブルリップは良いと言われているわりにはやっているプレイヤーは少ないですね。このパッチ重ね貼りにより、楽器の安定性を損なわずにダブルリップと近い効果が得られるのではと思います。

某ジャムセッションにこのセッティングで行きました。録音を聞くと音は太くなった気がしますが、フレージングは慣れてないせいでますます素人ぽくなってしまいましたね(^_^; ちょっとここで公開できるレベルではありません(^_^; まあしばらくこれで練習して様子を見てみようと思います。

次回はこれに関連してフィルバロン氏が提唱する喉のコントロールの練習方法についてご紹介します。

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2009年09月04日

アンブシュア改造について(1)

サックスのレッスンを受け始めたのをきっかけにアンブシュアを改良しようといろいろ試行錯誤しています。ここで簡単にσ(^^)が研究している方法をご紹介します。サックスの奏法も人それぞれなので絶対的に正しい方法はないですがあくまで参考ということで。

σ(^^)は実はクラリネット出身です。クラリネット経験があるということはサックスにとって良い面もあります(たとえば腹式呼吸がちゃんとできるようになる)が、悪い面もあります。悪い面は、アンブシュアがきつくなり過ぎ(かみ過ぎ)になりがちなことと、マウスピースを浅くくわえがちになる方です。まあ、既にサックスは20年以上吹いてます(途中ブランクあり)ので、一応両方の問題は解決できているかと思いますが、だんだんいい加減になってきて悪い癖が出てきている気もしますのでこの機会に徹底的に矯正したいと思っています。

クラシックサックスとか吹奏楽の場合はよく知りませんが、ジャズサックスのアンブシュアにおける最大のポイントはいかに力を抜くかです。唇を横に引くとか、高音を出すためにマウスピースを噛むとか、顔の筋肉を使うようにとか教える人もいますが、ジャズサックスにおいては逆効果だと思います。

YouTubeにおいて、リードメーカのRICOの公式ページでジェリーバーガンジ氏がサックスのいろいろなテクニックについて解説しています(英語ですけど)。きわめて参考になります


要約すると、サックスのネックとマウスピースだけで吹いてもサックスの音のように聞こえなければダメだと言っています。音がやせるようだとアンブシュアを締めすぎということになります。口の端っこ(つまり歯の圧力がほとんどかかっていない部分)で吹いても口の真ん中で吹いても同じような音でなければなりません。ピッチはテナーの場合はE(コンサート)、アルトの場合はG#くらいがちょうど良いピッチだそうです。


この動画では「バースディケーキのロウソクを吹き消すときのように息を出す」と言っています。可能な限りリラックスして息を楽器に吹き込むということです。「スープを冷ますときのように息を吹く」、「ガラスを曇らせるように息を吐く」と表現する人もいますが同じことです。


この動画では、「ノーアンブシュア」アンブシュアを提唱しています。つまり何もしないことがベストということです。「退屈したときのように口をぼうっと開けている、そこにマウスピースを入れる」というイメージです。

ゴルフなどでも言えると思いますが、飛ばそうと思って力んだり、無理に手首を使ったりしようと思うとかえって飛距離が出ず、単に軽く振り回した方が力が無駄にならなくて飛んだりしますが、それと同じだと思います。要はどれだけ力を抜けるかということです。

もうひとつの重要課題としてマウスピースをどこまで深くくわえるかという点がありますが、ちょっと長くなりましたので、それについてはまた次回に。

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2009年08月30日

ガーデラMB2でも吹いてみた

昨日のエントリーでフィルバロンの7番で吹いた動画を公開したので比較のために同じ環境でガーデラMB2で吹いた動画を公開してみます。ガーデラMB2はLA Saxバージョンのレーザートリム。オットーリンクだと9番に相当する広いマウスピースなのであまり堅いリードは使えずWoodstone(イシモリ楽器オリジナル)の3番を使っています(イシモリのリードはカットが薄めなのでRicoだと2 1/2相当くらいだと思います)。

吹いてる時は結構違う感じがするのですが実際録音してみるとそんなに変わらないですね(^_^; 吹いてる場所がちょっとリバーブかかってるせいもあるかもしれません。しかし、実はボリューム感はかなり違っていてフィルバロンの7番はかなり吹き込んでますが、ガーデラはかなり抑えています(本気で吹くとかなり反社会的な音量です)。ちょっと音をはずしているのはただいまアンブシュア改良中でちょっと慣れてないから(これについては後日)。

しかし長年吹いている(オリジナルのハンドメイドのガーデラが高騰する前に新品で買ってずっと使ってました)だけあって自分的にはガーデラは好きですね。ハイバッフルによる高域の反応の良さとラージチェンバーによる低音の厚さを兼ね備えたマウスピースだと思います。デュコフ、ヤナギサワ、リバイユなどの他のハイバッフル系のマウスピースは高音は良いのですが低音の厚さが不足、オットーリンクなどのローバッフルは高音の反応とフラジオの当たりに難ありということで、両者を兼ね備えたガーデラはやはりすばらしいです。もちろんあくまで私にとってはということです。 フィルバロンも良いマウスピースなんですがやはり7番は自分には狭すぎるようです。練習用には良いんですけどね。フィルバロンの8*か9番を是非試してみたいものです。

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2009年08月29日

Phil Baroneのマウスピースを買ってみた

「ガーデラみたいなハイバッフルなマウスピースはしばらくやめてローバッフルでオープニングが狭いマウスピース+堅いリードで練習せい」という山中良之先生のアドバイスにしたがって、キャノンボールのサックスに付属していたラバーの5*(おそらくはBARIのOEM)でしばらく練習していましたが、あまりに音がおとなしくてさみしいのでメタルのマウスピースを探しておりました。新品のオットーリンクは品質上問題がありますし、ビンテージの鳴るリンクは異常に高い(10万円コース)のでちょっと困ってましたが、リンク系のモダンなマウスピースの代表であるフィルバロンが中古で出ていたので思わず買ってしまいました。New Yorkモデルの7番。こんな狭いマウスピースを買ったのは初心者だったころ以来です。

Phil Barone氏はニューヨーク在住のサックス奏者兼マウスピース職人。噂では相当偏屈な人のようです。彼のマウスピースは、数年前にすごく流行ってSteve Grossmanを含むいろいろな人が使っていましたが最近は新品では入手困難になっているようです(ハンドメイドなのでそんなに量産できないようです)。

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"Made with Pride"と彫られています。外側は梨地で良い感じの仕上げ。

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New Yorkはほんのちょっとだけバッフルが盛り上がっているタイプです。他のタイプを試したわけではないですが全然バッフルがないタイプだと音が渋く鳴りすぎてσ(^^)の好みではない気がします。まあSteve Grossmanが使っているという事実だけでNew Yorkの 一点買いですけど(ミーハー)。一見丁寧に作られていそうですが内部の仕上げは雑。これはこういうものみたいです。私の買ったのは内部にでかい傷がありますが前のオーナーが付けたのか最初から付いていたのかは不明(通常の使用で傷が付くような場所ではないですが)。またいずれにせよ写真では見えないですがボア部分の内部の仕上げはかなり雑です。フィルバロン氏は一時期体調を崩していてマウスピース作りも一時休んでいたのですが、その時期の作品なのかもしれません。

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付属していたリガチャーがあまりにちゃっちい(デュコフについてくるようなやつ)だったので、オレガチャーに替えました。これはかなりナイスなコンビネーション。オープニングの開きが狭いのと作りが良いせいでかなり堅いリードでも大丈夫です。今はリコーの赤箱の3-1/2を使ってますが全然OK。ジャズっぽいハスキーな音がします。コルトレーンのような割れたフラジオが出しやすいのもポイント(音を後でアップするかもしれません)。ただ、さすがに7番は自分的には狭いのでもう少し広いのがあればゲットしたいところです。Steve Grossmanは8*を使ってるらしいのでその辺がほしいなー(ミーハー)。

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参考までに今まで使っていた(これからも使うと思いますが)ガーデラMBIIのバッフル。めちゃハイバッフル(+ラージチェンバー)。ハイバッフルのマウスピースは一見鳴らしやすいように思えますが実は結構難しいです。ちゃんと喉が開いてないと深みのある音が出ません。たまにジャムセッションで初心者ぽい人(特にアルト)がデュコフ等のハイバッフルのマウスピースを使ってニワトリの首を絞めたような音を出していることがありますが、メイヤー等の標準的なマウスピースで練習した方がいいのに思ってしまいます。


Phil Baroneで吹いてるところをYouTubeにアップしてみました(すぐ消すかも)。CannonBallとのマッチングも良い感じ。まだちょっと自分が慣れてない感じですが57秒目のフラジオはおいしい。

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2009年08月11日

超レア?マイケルブレッカー完全コピー集

大昔に買った「マイケルブレッカー完全コピー集」が本棚の奥から見つかりました。1981年刊となっているのでもう30年近く前の本ということになります。さすがにページが黄色くなって今にもバラバラになりそうな感じです。確か、出版後すぐに絶版になってしまったので結構レアな楽譜ではと思います。

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いろいろ書き込みしてあるところを見るとσ(^^)も昔は結構練習したのでしょうが、はっきり言って難しすぎて全然吹けません。かっこいい部分だけをちょっと参考にするのには良いですが。

採譜は今や日本を代表するテナー奏者の佐藤達哉さんです。今ではTranscribe!などのソフトを使うと、ピッチを変えないでテンポだけ落としたり、ベース音をカットしたり、さらにはスペクトルの分析でピッチを推定してくれたりといたれりつくせりで、ソロの採譜も比較的楽になりました(それでも結構めんどくさいですが)が、当時はカセットを駆使して音を取るしかなかったわけで、ブレッカーの超速吹きソロの採譜は相当大変だったと思われます。佐藤さんのギャラは印税ではなく買い取りでしかもそんなに高くなかったと聞いた覚えがあるのですが、忘れちゃいました。

最近はネット上で自分で採譜したソロ譜面を公開している人も増えてきており、ブレッカーのソロ譜面もかなり出回っていますが、フュージョン時代のソロ譜はあまり見ないので、現在も貴重であることは間違いないでしょう。ちょっと練習してみることにします(全然吹けそうに思えないですが)。

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2009年07月22日

サックスのレッスンを受けることにしてみた

σ(^^)もブランク時期を抜いても20年以上サックスを吹いているので今さらレッスンを受けるまでもないかなと思っていたのですが、もう一歩先に行きたいなという気がしてきたことと、仕事もちょっとヒマになったこともあって、大御所山中良之さんのレッスンを受けることにしました。

営業妨害になってしまうのでレッスンの具体的中身はここでは書きませんが「楽器がそば鳴りしている」(要するに、口先だけで吹いている)という問題を指摘され(これは何となく自分も自覚してた)、アンブシュアの矯正をすることになりました。自作の矯正器具のようなものをつけて吹かされたりしましたが自分の欠点が客観的にわかって目からウロコでしたよ。

練習のために、ローバッフルの狭いマウスピースと堅いリードで練習することを命じられました(今自分が使ってるガーデラのようなハイバッフルで開きの広いマウスピース+柔らかいリードだと口先だけで吹いても鳴ってしまうのでごまかしが利かないセッティングに変えさせられたわけです。)Cannonballに付いてたラバーの5*のマウスピース(BARIのOEM)とRICO(赤箱)の3半というセッティングでやることになりました。こういうセッティングで吹くのは初心者だった頃以来です。ジョーヘンダーソン系の音になってこれはこれでカッコイイですが、音量がまったく出ません。練習メニューももらいましたが、これがなかなか体力的に厳しい。まあがんばります。

たとえば、タイガーウッズでもレッスンプロについているのだろうし(たぶん)特に調子を崩した時はレッスンを受けるのでしょう。やはり、自分の問題点をプロの目で客観的に見てくれる人は重要です。サックスもそういう点では同じですね。

ところで、サックスを習おうとしている人に助言しておきますが、管楽器の場合、独学は完全な時間の無駄だと思います(後で悪い癖を抜くのにかえって時間がかかります)。あと、グループレッスンもあまり意味がないと思います。実績ある先生の個人レッスンで教わることが必須だと思います。最近はジャズ奏者の層も厚くなってきたので、超一流のプロにマンツーマンでレッスンを受けられる機会も増えてきました(山中さんのレッスンは1時間弱で5000円です、どう考えてもお得です)。それから、σ(^^)のように結構長く吹いてる人もたまにはレッスンを受けてみるのも大事だなと思いますた。

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2009年07月21日

おすすめマウスピースパッチ

サックス吹きの方はご存じだと思いますが、マウスピースパッチと呼ばれるものがあります。マウスピースに貼り付けて上前歯との間のクッションにするものです。演奏中に歯がずれにくくなる、歯が痛まない(ただし、パッチなしだと歯が痛くなる人はそもそも噛みすぎている可能性が高いです)、マウスピースに傷がつかないのでリセールバリューが上がる(セコイ)などのメリットがあります。σ(^^)は主に最後の理由により使っておりますw

マウスピースパッチもいろんなメーカーのが出ていますが単に柔らかいプラスチックに糊が付いてるだけなのでそんな違いはないかと思われるかもしれません。だけど、商品によっては糊が弱かったり、パッチ本体が弱かったりですぐダメになってしまったりします。

ちょっと昔に某サックス奏者からおすすめされたのがノナカ(セルマーの代理店ですな)ブランドのマウスピースパッチです。最近はずっとこれ使ってますが、本体も丈夫ですし、糊も強くて全然はがれないので大変ナイスです。まあ細かい話ではありますがプレイヤビリティに結構影響するのでサックス奏者にとっては重要なことです。

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2009年07月12日

使い道あるの?リードの堅さ測定器

米国の管楽器通販サイトWorld Brass and Wood Winds (BBWB)で、リード堅さ測定器Reed-o-Meterというのを見つけました。自分に最適な堅さのリードを簡単に見つけられるとあります。ものすごくレトロなルックスです。お値段は22.99ドル、安いのか高いのかよくわかりません。

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しかし、この器具がどういうシチュエーションで役に立つのかわかりません。この器具を使って買ったリード箱の中に堅すぎるリードや柔らかすぎるリードが見つかったとしても、リード単位で返品できるわけではありません。単に、楽器に付けて吹かなくてもダメリードがすぐわかるので便利という話でしょうか?自分の堅さの好みと合わないリードを友だちにあげたり売ったりする時は便利かもしれません(他人が一度吹いたリードは使いたくないでしょうから)。

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2009年07月09日

サックスのリードについて(2)

本日はリードの保存方法について考えてみます。

プロの人なんかですと、一度良いリードがあったらマウスピースからはずさないという人がいますね、大昔にジャズライフ誌の企画でマイケルブレッカーのインタビューした時、マイケルはそうやってました(参照)。一度でもリードが乾いてしまうと音が変ってしまうので、マウスピースのキャップの穴をふさいでリードが乾燥しないようにして、リードを付けっぱなしにしていました。まあ、これは毎日何時間も吹いているプロだからこそ通用する方法でアマチュアがやっても、たぶん、カビをはやすだけの結果になると思います。ただ、マウスピースのキャップの穴をふさいでおくのは、演奏の待ち時間にリードが乾くのを防ぐに有効なのでアマチュアでもやっておくべきだと思います(実際、多くの人がそうやってますし)。

最近結構流行っている保存方法としてリードを水につけっぱなしにしておくいという方法もあります。サンボーンもそうやってるらしいですね。私もやってみたことがありますが、いろいろな理由によりやめました。第一に、リードを瓶などに入れて運ぶのが大変であること(途中で漏れたりしたら面倒です)。第二に、リードにカビが生えたり臭いが付いたりしやすいこと。しかし、最大の理由は音が悪くなる(ように私には思えることです)

水にずっと漬けておいたリードはまったく弾力がなくなって曲げるとパキンと折れるようになります。確かに鳴りやすくはなるのですが合成リードのような味がない音になりがちです。リードは植物(葦)なので、糖分(グルコース)が入っているのですが水に漬けておくとそれが全部抜けてしまい余分な倍音が出るらしいです。この辺について科学的立場から検討したサイトがあったのですが、消えてしまったようです(保存しておけばよかった)。そのサイトの作者(?)の方が書いた論文(PDF)に同様のことが書いてあります(ちゃんとした学術論文なので読むのは骨が折れます)。好みの問題もあると思いますが、私としてはリード水浸し保存は賛成しません。

水浸しではなくある程度の湿度を維持するための製品としては、リコーのバイタライザーというジェル保湿剤を使った製品が出ています。たとえば、この保湿剤入りのリードケース。ちょっと試してみたいと思っていますが、前述の論文では、結局リードは使ったらできるだけ早く乾燥させた方が良いという結論になってますし、3,990円とちょっと微妙なお値段なので迷っています。

同様に湿度維持を意識したリード保存ケースとして、バンドレンのハイグロケースというのがあります。「デジタルテクノロジーを利用して湿度を管理する」という触れ込みだったので一瞬これは買いたいと思いましたが、よくよく調べると単にケース内の湿度をデジタル表示してくれるだけであり、湿度の調整は自分でケース内のスポンジにスポイトで水を差したり、ふたを開けっ放しでおいておいたりして調整しなければならないのでした。あんまり意味がない気がします。

結局、リードの保存については、あまり奇をてらわず昔ながらのリードケースに仕舞っておくというのが一番良いのかなと思っています。

(続く)

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