2009年07月08日

サックスのリードについて(1)

前にも書いたように、サックス奏者にとって良いリードを用意しておくことはある意味練習よりも大事なことかもしれません。リードの育て方・保存方法にも人によりいろいろあるようです。自分もいろいろと試行錯誤してきました。

ひとつの手は前にも書きましたが合成リードを使うという選択肢です。昔は合成リードと言えばBARIくらいしかなかったですね。BARIは本当にプラスチックの板という感じでコントロールがしにくかったですし、リードの先端の角が鋭くなっていいるので、タンギングを失敗すると舌の先から血が出てたりしました。BARIを使ってるプロもいるようですが(たとえばGary Thomas)自分はちょっと無理です。

比較的最近の合成リードであるファイブラセル(FibraCell)は、本物のリードにかなり近い感覚です。本物のリードの当たりにはかないませんが、常に70点の状態なのは助かりますね。ただ、ずっと吹いてると急にへたって鳴らなくなるという問題があるようです(本物のリードのようにだんだんダメになっていくのではなく急にダメになる)。前にも書いたように自分はファイブラセルは非常用、および、サブ楽器(アルト、ソプラノ)用として使ってます。

他にも合成リードとしてはレジェールというのがありますが自分は1回使ってあまり気に入らなかった(BARIに似た感じ)のでファイブラセル派になりました。あとあまり知られてない(日本では出回ってない?)のですが、Hahnという合成リードがあります。Sax on the Webの掲示板だと評判が良いようなので機会があったら入手してトライしてみようかと思っています。

(続く)

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2009年07月04日

私の場合リードはイシモリで決まりかな(とりあえず)

言うまでもないですが、サックス奏者(というかリード楽器奏者)にとってリードの管理は最大の課題のひとつです。せっかく懸命に練習しても本番の時によく鳴るリードがないと、たいへん不本意な演奏をすることになってしまいます。サックスを毎日練習するのは自分の技術を磨くということもありますが、使えるリードを育てるという点も大きいでしょう。

プロの中には、まるで「アイスクリームを食べる木べら」のような堅いリードを使ってる人もいるようです。私も若い頃は無理して堅いリードを使っており、おかげで歯でマウスピースをかみすぎる癖がついてしまい矯正するのに苦労しました。今では、無理せず、自分でコントロールできる範囲内での堅めのリードを使ってます。リードは堅ければ堅いほど良いというのはよくある迷信です。プロの中でも結構柔らかめのリードを使っている人はいます。

リードのメーカー的にはずっとラボーズのMedium Softを使ってました。一時期、Mediumを使ってた時もありますがしんどいのでやめました、また、Softだとさすがに腰がなさ過ぎて音が薄っぺらくなるのでMedium Softがどうやら私にはベストの堅さのようです。ラボーズは音に良い意味での雑味があって、フュージョン系のジャズに特に向きます。ブレッカー、サンボーン等みなラボーズを使ってるようです。私も独特の音色そして吹きやすさ(他のリードに比べて先端部が薄いので反応が良い)の点で気に入っております。

しかし、ラボーズは品質管理面で非常に問題があり一箱の中でどうみても鳴らなさそうなリードが入ってたり、全然堅さが違うリードが入ってたりします。プロであれば使えるリードだけ選んで後は捨てて一箱10枚中2〜3枚使えればラッキーみたいな感じでいけるのですが、自分としてはさすがにもったいなくてそれはいやです。

というわけで、ラボーズに代わるリードをいくつかトライしてきました。リコーのジャズセレクトは品質的にはラボーズよりましですが音色的にはラボーズに比べておとなしすぎる感じがします。合成リードのファイブラセルを使っていた時期もありました。過去の合成リードとは比較にならないほど自然な鳴りなのですが、やはり本物のリードにはかなわないというのが結論です。しかし、100点満点は無理でも常に70点出せるファイブラセルは貴重なのでバックアップ用にサックスのケースには常に入れています。また。普段あまり練習しない(できない)ソプラノやアルトなどではファイブラセルを使ってます。

で、最近になり評判が良さげなイシモリ楽器店(WoodStone)のオリジナルリード(2半)を試してみましたが、これはかなり良い感じです。ラボーズのように先が薄めで反応がよく吹きやすいですし、品質ははるかに安定しています。音色的もラボーズ的なアクがあります。ちょっと高い(5枚で2100円、ラボーズは10枚で3300円程度)のが難点ですが、ほとんどすべてのリードが使えることを考えると結局お得です。

また、ラボーズのリードは先が薄すぎるものがあるようで、調子に乗って強めのタンギングしてるとリードの先端が割れてしまうことがありましたが、イシモリにしてからはそれもなくなりました。

まあそういうわけで個人的意見ですがイシモリのリードおすすめです。

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2009年07月01日

【衝撃】サックスのラッカーやメッキ加工は音に影響を与えない説

最近買ったCannonballのサックスかなりいい感じで鳴るようになってきました。ベルがブラックニッケルメッキ、本体がシルバーメッキという「ニコイチ」のルックスもインパクトあります。

この楽器を買うまでにいろいろ試奏してみましたが、特にラッカーなしのモデルが気になっていました(具体的にはYAMAHAのYTS-82ZULというモデルとCannonballのT-5です)。一般にノーラッカーの楽器は反応が速くなる分、音の余韻がなくなるので上級者向けと言われています。

しかし、米国のSax on the Webというサイトの掲示板(もちろん内容は英語)によれば、ラッカーのあるなしで音が変わるというのは「気のせい」だという意見が多数派です。同様に、メッキの種類もあんまり関係ないと。もちろん、管体の形状や材質は音に影響を与えますが、メッキやラッカーはせいぜい数ミクロンの厚さなので音に影響を与えるほどの重量ではないという見解のようです。セルマーのゴールドプレートの楽器なんて死ぬほど高いんですけど、音的にはあんまり意味がないということでしょうかね。まあ、確かにσ(^^)が昔ビンテージのセルマーを大量に試奏した時も、ゴールドプレートだからどうだとか、ノーラッカーだからどうだというよりは楽器そのものの差が大きかったと思います。

ラッカー仕上げのサックスでもブラックラッカーのモデルもあります。ブラックラッカーの方が塗りが厚いので音が太いなんて説もありますが、YAMAHAのサイトではサックスの設計者の方自身が「ラッカーの違いでは音は変わりません」と身も蓋もない発言をされています。まあ要は絵面だけということでしょう(それも大事ですけどね)。

同様に、Sax on the Webではマウスピースやリガチャーのメッキの違いでも音は変わらない説が多いようです。同じマウスピースでもゴールドプレートとシルバープレートでは結構値段が違うことが多いので、無理してゴールドプレートを買うのはバカバカしいということになりますね(もちろん、マウスピースには個体差がありますので、たまたまゴールドのマウスピースが良く鳴るということはあるでしょう。)

これ以外にも、ネックを止める部分のネジを銀製に変えると音が変わるとか、ネックの接続部分に変な金属粉が入ったオイルみたいなものを塗ると音が変わるという説もありますが、これは完全に気のせいでしょう。ひどい話しでは、フルートを吹く時に胸ポケットに銀の板を入れていくと良い音がするというのもありますが、ここまで来ると宗教です。

さらに、マウスピースの材質、つまり、メタルかラバーかも音に影響は与えない説があります。同じ形状のマウスピースでメタルとラバーの音を音響測定機器で比較したところ差がなかったとのお話し。マウスピース内部の形状が音に影響を与えるのは当然ですが、材質はあんまり関係ないそうです。うーん、これはどうなんでしょうか?まあ、確かに同じ形状のマウスピースのメタルとラバーで比較したことはないからなー。ただ、強度的にメタルでしか実現できないマウスピースの形状がある(たとえば、ガーデラのように左右のレールが極端に薄くハイバッフルで中が急に広くなっている形状)と思うので、どっちにしろメタルでしか実現できない音というのはあると思います。

posted by kurikiyo at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャズサックス